5月はテレワークにまつわるお話をお届けしましたが、そもそもテレワーク環境を整える費用が足りない！あるいは費用がかかった！という事業者様もいらっしゃるかもしれません。
そこで、2020年5月11日から募集を開始しているIT導入補助金の特別枠（C類型）についてご紹介します。

IT導入補助金とは、中小企業等の生産性を改善することを目的として、ITツール導入を支援する補助金で、補助額は30~450万円です。

今年初めて、IT導入補助金に特別枠（C類型）ができました。特長は次の３つです。
①これまでの補助率1/2から最大3/4へ拡充
②ソフトウェアの導入費用と併せてPC・タブレット等のレンタル費用も補助対象
③補助金公募前に導入・購入したITツール等も対象

①これまでの補助率1/2から最大3/4へ拡充

C類型‐1は2/3の補助率で、要件は「甲:サプライチェーンの毀損への対応」のみ導入。
C類型‐2は3/4の補助率で、「乙:非対面型ビジネスモデルへの転換」、「丙:テレワーク環境の整備」どちらか一つ以上を導入。

②ソフトウェアの導入費用と併せてPC・タブレット等のレンタル費用も補助対象

これまでPC・タブレット等のハードウェアにかかる費用は全くの対象外でしたが、今年度は補助対象になります。
しかしあくまでもレンタル費用であって購入費用ではないのでご注意ください。
とはいえ、いきなりマイクとカメラが内蔵タイプのテレワークに適したPCを購入するとなるとコストもかかるため、まずは従業員全員のテレワーク環境を整えたいという事業者には非常に使い勝手の良い特別枠です。

③補助金公募前に導入・購入したITツール等も対象

これまでは補助金対象事業として採択決定されてからの発注や購入でなければ、費用として認められませんでした。
しかし、今回はすでにコロナ対策を取られている事業者の皆様にも公平に扱われ、条件をクリアすれば認められるケースがあります。
（※審査等、一定の条件あり）

なお、補助金の受給には従来のIT導入補助金の要件に加えて、審査の他に一定の基準があります。
特別枠の１次は締切済ですが、２次の６月12日（金）締切予定もまだ間に合います。
４次締切予定の7月10日（金）まで応募可能ですから、IT導入にまとまった費用が必要でお困りの事業者様には是非とも活用していただきたい補助金です。

新型コロナウイルス関連制度は随時内容が更新されます。
詳細は必ず下記の専用サイトをご確認ください。

IT導入補助金2020
https://www.it-hojo.jp/