8 April 2020コラム
【保存版】ビジネスシーンにおける「大丈夫です」~意味と使い方~
「大丈夫です」という言葉を仕事においても頻繁に使っていませんか?
実は間違って使っている人や場面が多い言葉です。「大丈夫です」という言葉には「いいですよ」「問題ないです」という受け止めと、「要りません」「やめておきます」という断りの相反する意味を持っていると思われている方が大変多いです。
「大丈夫」の意味と読み方は?
【大丈夫(だいじょうぶ)】
①金銭の誘惑に負けず、権威に屈しない、立派な男子の意。
②何かに対処出来る条件が十分で、危険や心配がない様子。
つまり「大丈夫です」という言葉の本来の意味は『 あぶなげがなく安心できるさま、強くてしっかりしているさま』『まちがいがなくて確かなさま』を表します。つまり受け止めの意味はありますが、断りの言葉として使うことが以前は誤用とされていました。
ところが近年は必要または不要、可または不可、承諾または拒否の意で、相手に問いかける、あるいは答えるという使い方が増えています。だからこそ、「大丈夫です」だけを伝えると、何が、どのように大丈夫なのか?ということがわかりにくく曖昧な表現とされています。つまり、ビジネスシーンでは相応しくありません。
ではどのような言葉が良いのでしょうか。「いいですよ」はお客様や先輩・上司に対してはカジュアルなニュアンスで失礼だと感じる人もいます。しかし「結構です」も強い拒絶や上から目線だと感じる方が多くいらっしゃるためビジネスシーンでは不向きです。
「大丈夫です」の使い方と言い換えの表現は?
①OKを伝える場合
「かしこまりました」「承知しました」と言い換えると良いでしょう。
例)
「かしこまりました、明日の午後2時ですね。」
「明日の午後2時、承知しました。」
②NGを伝える場合
「遠慮しておきます」「お気遣いなく」「辞退します」などがあります。
例)
「恐れ入りますが、遠慮しておきます。」
「お気遣いなく、お気持ちだけお受けします。」
「残念ながら、今回は辞退します。」
③問いかける場合および答える場合
例)
「明日でも大丈夫ですか?」⇒「申し訳ございませんが、明日でもよろしいでしょうか。」
「明日でも大丈夫ですよ。」⇒「明日でも問題ございません。」
いかがでしょうか。「大丈夫です」はニュアンスまで理解できる親しい間柄同士で使っていただき、ビジネスシーンでは極力言い換えて上手に伝えましょう。