23 April 2020コラム
【保存版】新入社員へ贈る言葉「石の上にも三年」~意味と使い方~
新人教育のシーズンです。若手従業員の3年以内の離職率が約3割強と非常に高いことから、「石の上にも三年」を用いて教えを説く方も多いのではないでしょうか。
新入社員に対して、「石の上にも三年」という言葉を贈った方は、どのような場面でどのような意味として伝えましたか?
『「石の上にも三年」というじゃないか、3年間はあきらめずに頑張ろうよ!』
この使い方は残念ながら微妙に間違っています。
「石の上にも三年」の意味は?
石は元来、冷たいですが、座り続ければいずれ温かくなることから転じて、「つらい事でも長い間辛抱すれば、いいことが有る」という意味で、何事にも忍耐強さや継続することが大切であると伝えています。つまり「三年」とは3年間という期間ではなく、長い月日のことを表しているんですね。
実を結ぶのは3年と限ったことはなく、3年以内でも成し遂げることはありますし、もっと長い期間が必要な場合もあるでしょう。
そもそも、採用した新入社員にすぐに辞められては困るのは当然ですが、3年経ちようやく一通りの仕事を覚えて会社を支える中堅社員へと育った時に辞められるのは、より大きな損失です。
新入社員に伝えたい場合は、「3年間頑張って、それでも上手くいかないなら、その時こそ必ず辞めよう」と思わせるのではなく、次のように心からのエールを贈ってあげましょう。
『「石の上にも三年」というじゃないか、すぐにあきらめずに根気よく続けてみようよ!』
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